豊田自動織機、2010年度入社式を挙行
株式会社豊田自動織機は、4月1日(木)午前10時30分から、弊社 高浜工場 多目的ホール(愛知県高浜市)にて2010年度入社式を行いました。
入社式には新入社員298名と、社長の豊田鐵郎をはじめ、役員、労働組合代表など関係者約100名が出席しました。入社式での社長あいさつの要旨は以下のとおりです。
【社長あいさつの要旨】
新入社員の皆さん、本日は入社おめでとうございます。皆さんは世界的に不況と言われているこの時に入社されましたが、これは、皆さんにとって、自分を磨き高めるチャンスであります。「逆境が人をつくる」という言葉を聞いたことがあるかと思います。皆さんも、この逆境をバネにして、思う存分、力を発揮してください。
当社は2008年度、創業以来、初めての赤字決算となりましたが、2009年度は何とか営業黒字を確保できる見通しです。しかしながら、依然として、荒波の中にいることに変わりはなく、先行きは不透明な状況です。社会構造の変化も著しく、今後どのような世界となっていくのか、誰も予測がつきませんが、大事なことは、その変化を敏感に察知し、迅速に対応していくことです。当社はこれまでも、世界恐慌や、第二次世界大戦、オイルショック、バブル崩壊など、数々の困難を経験してきました。それらの困難を乗り越えられてきたのは、先人たちの知恵と努力で、変化に対応し、会社が変わり続け、お客さまに求められるものを、世に送り出してきたからに、ほかならないと私は考えています。
このように会社が変わり続ける中でも、当社には変えてはならないものがあります。それは、社是「豊田綱領」に込められた思いです。佐吉翁は「世のため、人のためになることをしたい」という「高い志」と「研究と創造の精神」で、G型自動織機を完成させました。皆さんもG型織機の機構については、今後、導入教育の中で勉強されると思いますが、80年以上も前の時代に、「からくり」や「機械技術」を駆使したG型機械をつくることができたのも、「世のため、人のために」という思いに佐吉翁が突き動かされたからに、ほかなりません。皆さんも、この思いをいつも心の真ん中に置いて、仕事に打ち込んでほしいと思います。
次に、今日から社会人として第一歩を踏み出す皆さんに、「社会人としての心構え」と「仕事をする上での心構え」について話をしますが、どちらも「基本」が大切であり、基本なくして応用はありえません。
「社会人としての心構え」については、次の3つのことをお願いします。
まず、「礼節を重んじ、社会のルール・マナーを守る」、次に「安全第一を心がける」、最後に「挨拶をする」、この3つのことを徹底していただくようお願いします。
もう一つの「仕事をする上での心構え」については、まず、「読む」「聞く」「書く」「話す」をきちんでできるようにしてください。「読む」「聞く」とは、相手が伝えたいことを理解し、その中で要点をつかむことで、「書く」「話す」とは、要点を整理して、相手にわかりやすく伝え、理解してもらうことです。こういった基本的なことができないと仕事は進みません。
次に、「常に改善する」ことをお願いします。「仕事」とは、「作業」プラス「改善」です。
皆さんが仕事をする上では、あるべき姿を描いて、現状とのギャップを埋めるべく、改善を重ねてください。
また、「そもそも」を考えることをお願いします。仕事をする際に「そもそも」を考え、目的や意義を理解すれば、おのずとそこから改善のアイディアが生まれてきます。
最近、世の中で、若い人達が受身になってきたのではないかと言われています。皆さんには「自ら考え」、「自ら学び」、「自ら行動」することを期待します。最初は失敗も多く、上司や先輩に叱られることもあるでしょう。一度や二度叱られたぐらいで、くよくよせず、前向きに挑戦し、失敗しても、そこから多くのこと学んでいってもらいたいと思います。
ここまで、入社にあたっての皆さんへの期待をお話ししましたが、本日こうして皆さんが元気一杯に入社されたのも、ご家族や周囲の方々の、長年の支えがあったからこそです。当社の社是「豊田綱領」にも、「報恩感謝の生活を為すべし」とあります。皆さんも、周囲の方々に対する感謝の心を常に忘れず、輝かしい人生を歩んでいってください。
今日から一緒に頑張りましょう。